旅に必須の音楽。世界一周中に聴いていた曲をフィットする国・都市ごとに紹介する

コラム_08 元バンドマンの旅好きが選ぶ おすすめの音楽×その曲に合う国・都市 - 1

好きなものは音楽と旅。

音楽は高校生から24歳くらいまでバンドをやるくらいには、旅は行きたいところが多すぎて「え、世界一周するしか……」と絶望し、どうせなら一気に行こう!と、30カ国渡航するくらいには好きです。

そういう訳で旅中もやっぱりよく音楽を聴いていました。海外は日本ほど治安が良くない分、さすがに道を歩きながらは聴けませんが、やたらと長い移動時間が都度発生するので、そういう場面でよく聴いていた訳です。

音楽って不思議だなと思います。曲が良くて聴き続けるのはもちろんですが、ふとした瞬間にその音楽を聴いていたときの思い出も蘇ることはありますよね。

思い出がセットで想起される点で、音楽は旅と相性が良いです。私も未だに、旅中に聴いていた曲を再生すると当時の情景がフッと思い浮かぶことがあります。

そこで今回は、世界一周中に聴いていた好きな音楽×その曲に合う国・都市を紹介します!
国・都市は自分が実際に世界一周で行った場所であり、良かった国のベストショットも掲載しました。音楽も、当時本当にその場で聴いていた曲を集めています。

完全に個人の好みですが、実際に聴いていた中で旅中の景色と相まって良かった音楽×景色を書いていきます。

わたしの音楽の好み

ヘッドフォン

先に私の好きな音楽を書いておこうと思います。音楽というのは幅が広く、やはり旅中は自分の好きなジャンルを中心に聴きがちです。

ここの好みが読者のみなさんと合わなければ、この記事を見てもたぶん「なんか違う……」となることが予想されるためです。

ざっくり好きなジャンルはこんな感じ。

  • クラブミュージック要素の入ったバンド
  • バンド要素の入ったクラブミュージック
  • 割とストレートなことをストレートに言うバンド(まわりくどくない・女々しくない)

いちばん好きなのはクラブミュージック要素の入ったバンドです。

あんまり伝わらないので、人と話すときは邦楽をメインに好きなバンドを羅列します。邦楽ROCKも好きなんですけれど、このジャンルは超えられないという感覚ですね。

優劣はないけれどエルレだけはこのジャンルを超えて好き!

実際のバンドやアーティストだとこのあたり、というのを次で紹介します。

本当にめちゃくちゃ好きで高校時代にハマった原点

いちばん好きなバンド・アーティストです。

  • BOOM BOOM SATELLITES / THE SPELLBOUND
  • 80KIDZ
  • DE DE MOUSE
  • banvox
  • ELLEGARDEN

高校生のときにハマり、それから15年近くずっと好きですね。

10代のときに聴いた音楽はずっと忘れないんだと思います。

だいぶ聴く&ライブ行く程度には好き&コピーしたことがある

それなりに思い出もあるレベルで好き。

  • the band apart
  • チャットモンチー
  • THE NOVEMBERS
  • tricot
  • FACT
  • 椎名林檎 / 東京事変
  • 夜の本気ダンス
  • 9mm Parabellum Bullet
  • ONE OK ROCK

学生時代、女の子3人で9mmやワンオクなど、スリーピースではない男性バンドをコピーするバンドをやっていました。無謀だけれど楽しかった。その名残で邦楽ROCKが多めですね。

最近好きだよ

この数年でハマっているアーティスト。

  • SAAY
  • (sic)boy
  • ハルカミライ

最近は韓国のR&Bが良きですねー。意外とアイドル出身の人が多くて興味深いです。

それ以外にももちろん聴くのですが、キリがないので一旦イメージを掴むという意味でこれくらいですかね。

好きなアーティストがかぶっていたら仲良くしましょう。かぶっていなくても仲良くしましょう。

旅×音楽 ベスト10

曲一覧

さあ、本題です。

ここでは主に世界一周中に聴いていた音楽を場所とともに紹介します。

実際に私がまわった大陸順で書いていきますね〜。

東アジア編 Base Ball Bear『Stairway Generation』

・Base Ball Bear『Stairway Generation』 / 香港・マカオ

香港

世界一周のスタートに選んだのが香港・マカオで、ベボベのこの曲はイントロが何かしらの始まりっぽかったです。

香港は到着した瞬間にムワッ……としたものすごい湿気と熱気を感じたのですが、この曲が蒸し暑さを跳ね除けてくれて「ああ、旅が始まるんだ」と感じさせてくれました。

始まりでいうと、同じベボベの『ドラマチック』と迷いましたけれどねー。

東南アジア編 banvox『Watch Me』&DE DE MOUSE『dancing horse on my notes』

・banvox『Watch Me』 / タイ・バンコク

タイ

東南アジアでは本当にいろいろな人と出会いました。いちばん友達が増えたし、今でも繋がっている人が多いエリアです。

その楽しかった感じがbanvoxに近いですねー。出会ったみんな、元気かな?

 

・DE DE MOUSE『dancing horse on my notes』 / マレーシア・クアラルンプール

マレーシア

クアラルンプールの写真がないのでペナン島のゆるい写真

東南アジアは2カ月近く滞在したのですが、もう1つ選ぶならこちらですね。
マレーシアはいろいろな文化が混ざって混沌とした感じがおもしろく、それがこの曲の雰囲気と合っています。

余談ですが、DE DE MOUSEは2017〜2019年にかけてのアルバム3枚が神がかっているので、みんな聴いてください。

おまけのベトナム。

ベトナム

北米編 Taylor Swift『Welcome To New York』

・Taylor Swift『Welcome To New York』 / アメリカ・ニューヨーク

アメリカ

タイムズスクエアに行きたかったんです。だからNew Yorkは絶対に行こうと思っていて。

タイトルのように歓迎されていたかは置いておいて、タイムズスクエアに立ったときに、行きたい場所って自分が動けば行けるんだな、と感じた記憶があります。

補足すると、東南アジアを2カ月回った後に諸事情で一時帰国し、ニューヨークで再スタートというルートだったのです。

あの独特の熱量と雰囲気はニューヨークでしか感じられないと思います。

中南米編 ELLEGARDEN『スターフィッシュ

・ELLEGARDEN『スターフィッシュ』 / チリ・バルパライソ&アタカマ砂漠

チリ

今でも覚えています。チリの端から端の街に行くのに、40時間ほどの長距離バスに揺られたことを……。

中南米は基本的に、同じ国内でも近隣の国に行くのもバス移動なんです。しかも縦に長いもんだから、移動は30時間超えがデフォルト。でもそれが主流だから、飛行機並みに設備は整っているし、長距離だと機内食も出ます。

そしてチリの移動中、ずーっと砂の岩が並ぶような場所を通っていて。景色はずっと変わらないし退屈なのですが、妙にキラキラしていて。その景色をずっと見続けても嫌な感じはしなくて、そのキラキラがスターフィッシュとマッチしていたな、と。

チリ・砂漠

砂漠があるチリだからこそでもあり、こんな景色は日本では見られないですからね。

同時にチリを旅していた頃は旅の中盤でもあり、まだまだ終わらないけれど帰国後の自分の未来がどうなるのか、まだ見えなくてわからなくて不安な中聴いていたことを覚えています。

「こんな星の夜はすべてを投げ出したって君に会いたいと思った」「きれいなものを見つけたから、また見えなくなる前に」の歌詞が妙に明るくて、前向きになりました。ありがとう細美……

細美がこの世でいちばん好きなので文章量が増えてしまう。

ちなみにチリは途中「世界一きれいな星空」があるアタカマ砂漠の最寄りの街まで行ったのですが、肝心の砂漠には行かず、3日くらいずーっとベッドで『東京タラレバ娘』を見ていました。人間ってどこに行っても根本は変わらないんだなー(インドア派)と思った出来事です。

でも砂漠の街がRPGに出てくる途中の村みたいで、それだけで楽しかったので良きです。ゲーム好きな人におすすめ。

おまけのペルー。ちょうどクリスマスの時期で、初めて「真夏のクリスマス」を体験したのでした。

ペルー

そしてウユニ塩湖。

ウユニ塩湖1

ウユニ塩湖2

ジャンプしているのは全然知らない人です。

アフリカ編 BUMP OF CHICKEN『天体観測』

・BUMP OF CHICKEN『天体観測』 / モロッコ・メルズーガ(サハラ砂漠)
※メルズーガではなくワルザザードだったかもしれん

サハラ砂漠

サハラ砂漠に1泊したんです。

で、サハラ砂漠って当たり前ですけれど、建物なんてないじゃないですか。砂漠だし。

だから、遮るものが一切ないから、本当に星がきれいなんです。あんな星空、もう一生見れないと思います。きれいすぎてスマホなんかには収めきれなくて、そのとき一緒にいた子の一眼レフくらいでしか写せませんでした。

そして当時一緒にツアーに参加していた大学生がBUMPの天体観測を流してくれて、歌詞とマッチする、歌詞以上にきれいな星空に感動した思い出があります。

サハラ砂漠2

これは一緒にツアー行った子との遊び「かっこいいアー写ごっこ」

日本で見えないものを無理に見ようとしなくても見れる場所があるんだな、そこにいつでも行ける自分になりたいな、となんとなく感じたことを覚えています。歌詞の意味とはちょっと違うけれど。

そして書きながら気付いたけれど、私はたぶん星に弱い。

ヨーロッパ編 BOOM BOOM SATELLITES『SHUT UP AND EXPLODE』

・BOOM BOOM SATELLITES『SHUT UP AND EXPLODE』 / スペイン・バルセロナ

サグラダ・ファミリア1

ブンブンはね、デビューがヨーロッパなんですよ。だからもうブンブンしか聴きませんでしたよね。この世でいちばん好きなバンドです。

そして私が世界一周でもっともきれいだと思った場所がサグラダ・ファミリアでした。

ヨーロッパに入る前に2カ月ほど中南米を旅して、美しい自然を飽きるほど見たけれど、それを超えたのがサグラダ・ファミリアです。建物が好きというのもありますが、陳腐な言葉になってでも初めて感動したのがここだと言い切ります。

サグラダ・ファミリア2

外の光が差し込むサグラダ・ファミリア

「いちばん好き」という共通点からブンブンで、いちばん好きな曲を選びます。

他にもいろいろと想いはあるものの、ブンブンは好きすぎてまとまらず、上記の短文しか書けませんでした。

当てる国はクロアチアと迷ったんですけれどねー。クロアチアの程よい暗さがブンブンとマッチしている気もします。

中東編 80KIDZ『She』

・80KIDZ『She』 / トルコ・イスタンブール

トルコ

旅をした中で、いちばん異国情緒を感じたのがトルコでした。

もちろんイスラエルやパレスチナ自治区のほうが中東感は強かったのですが、イスラエルはユダヤ教、パレスチナ自治区はキリスト教徒の聖地巡礼の場(ベツレヘム)なので、実は思ったよりアラブ感が薄れます。

厳密に言うとイスラエル・エルサレムはイスラム教もキリスト教も共存しているのですが、ここではわかりやすくユダヤ教とします。

あとはやっぱり物々しい雰囲気があるので、安心して音楽は聴けなかった記憶が。

語弊がないように書いておくと、私が行ったのはパレスチナ自治区でも割と普通に観光地として滞在できるエリアですが、やっぱりイスラエルからパレスチナに移動するのはイスラエル兵に厳重なチェックを受けるのでヒリヒリはする訳です。

イスラエルは入国審査も、日本人が昔テロを起こしている関係で日本人には厳しく、ずっとドキドキしていました。

そういう意味でイスラム教徒が中心で、モスク、チャイ、ケバブ、ケバブ、ケバブ……と、トルコのほうが異国情緒は強かったです。ものすごく平和でした。

で、なぜSheを選んだかというと、Sheは始まりが完全にアラビアンなんです。

トルコ2

タイトルだけで言うと『Arab.Hertz Club』もアラビアンなんですけれどね。こっちの曲はそれこそモロッコのほうが合うので、トルコなら『She』かな、と。

Sheはややポップな雰囲気もあるので、観光地として栄えていて、いろいろな楽しみもあるトルコに合うなと感じました。

東アジア編 チャットモンチー『染まるよ』

・チャットモンチー『染まるよ』 / 台湾・台南

台湾1

中東が終わって一気に飛びました、アジアへ。お金がなくなりました。

台湾も3都市ほどまわったんです。台北から入って、新幹線を使って北から南へ、台南、高雄と降りて行って。キューバで出会った友だちが台南に住んでいたので、会いに行くという目的もありました。

個人的には台南が好きなんです。雰囲気がレトロで、なんとなく『ALWAYS 3丁目の夕日』に近いんですよね。

台湾2

もちろん観光のためにレトロさを誇張しているというのもありますが、それがチャットモンチーの『染まるよ』の切なさとベストマッチでした。

余談ですが、『湯気』とも迷いました。でも湯気は前向きな曲なんですよねー。

帰国編 GO!GO!7188『C7』

・GO!GO!7188『C7』 / 日本に帰る飛行機の中で

京都

飛行機の中で聴いていた気がします。

「確実に今日を終わらせていく」

「どうかこの夜が朝にならないで」

帰りたいような帰りたくないような、長い長い夢が覚めてしまうような。このフレーズで旅の終わりを実感しました。

でも、帰ってきて良かったです。

以上、30カ国の旅のお供に聴いていた音楽でした。

おすすめの国はこちらで書いています。あわせて読んでみてください。

▼世界30カ国の旅&アドレスホッパーの経験から選ぶワーケーションにおすすめの国を見る
強みを発揮できる環境探し。30ヶ国まわったライターが選ぶワーケーションにおすすめの国ベスト5

番外編

最後に番外編。旅以降(2017〜)に出た曲でマッチするものを紹介します。

DE DE MOUSE『Love destination』

どこで聴いても良き。
飛行機が到着する瞬間とか、入国審査に向かうときとか、そういう「今から行くぞ!っしゃ!」みたいなときに合います。

banvox『Letsgo』

これも上記と同じ。「っしゃ!」って感じの曲です。

WHITE ASH『Jails』

これも出発するときですかね。最初のゴリゴリのベースが旅に出るワクワクとした気持ちを増幅させてくれます。

DE DE MOUSE『Regret』

これはヨーロッパで聴きたいですね。すごく聴きやすいけれど、深さも感じるところがヨーロッパっぽい。

お気付きかと思いますが、私はDE DE MOUSEも相当好きです。

supercell『君の知らない物語』

化物語を見ていた世代。

ASIAN KUNG-FU GENERATION『フラッシュバック』

タイトルの通り、旅の思い出が頭にぼんやりと思い浮かぶときにおすすめです。

まとめ

以上、旅中によく聴いていた音楽×おすすめの国・都市の景色でした。

ただの個人の好みですが、音楽はそのときの思い出もセットになると見え方が変わったりさらに好きになったり、一度聴いた後も楽しめるものだと思います。噛めば噛むほど味の出るガムみたいな感じですかね。

今回はあくまで私の趣味なので、ぜひ自分だけのプレイリストを作ってみてくださいね。

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