【最速で4,000文字を1.5時間】私、執筆スピード遅い?と悩んだら。周りと比べない考え方と改善策を紹介します

コラム_07-2 執筆スピードが遅いと悩んだときにおすすめの考え方と対策 - 1

「ライティングにめちゃくちゃ時間がかかる」
「1日に何記事も書けない。だから全然稼げない……」
「こんなに遅い自分、ダメなんじゃないか」

とお悩みではありませんか?

ライターになって数ヶ月、仕事も取れるようになると1日に数本書かないと間に合わないことは多いかと思います。

しかし執筆に慣れていないと1記事に何時間も、何日もかかるのではないでしょうか。
納期まで数日なのに3本も4本も書かないといけない。でも自分の執筆スピードでは到底間に合わない。

仕事の時間がどんどん長くなり、負のループに陥っている人もいるかと思います。

そうなると出口のない迷路を歩いているような気持ちになりますが、実はそれほど落ち込まなくて良いことがほとんど。執筆スピードは個人の執筆ジャンルやライター歴、その案件への慣れによって変わり、自分の状況によってはそれほど遅くないこともあり得るためです。

執筆スピードが遅いことは悪いことではありません。本当にすべきは自分の状況を冷静に見きわめ、適切な対策を打つことです。

それでも速くしたい場合、対策として主に次の3つをおすすめします。

  • 書かないことを決める
  • ボキャブラリーを増やす
  • 寝る

個人差があるため一概に言えませんが、主な原因は「書くことが決まっていないこと」そして「その内容を表現する方法が少ないこと」です。

速く書ければ良いというものでもありませんし、速く書けるけれど質が低いという状態は推奨できません。
ただ執筆スピードは速いほうが1日に執筆できる量も増えるため、収入アップの道筋ではあります。

今回はその執筆スピードを上げる対策やテクニック、そして落ち込んだときに周りと比べないモチベーションを保つ考え方をまとめています。実際に私がライター1年目は4,000文字に10時間かかっていたのを、1.5〜2時間で執筆できるようになったときのノウハウをお伝えします。

今、「自分は書くのが遅いのかも」「周りはみんな速く書けるのに自分は……」と悩む人は参考にしてみてください。

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本当に執筆スピードを上げるべきなのか?

執筆スピードに悩むライター

ノウハウを話す前に、少しお話させてください。興味のない人はノウハウを記載している3つ目の見出しまで飛んでください。

ライターの知り合いからよく「執筆スピードが遅くて……」と悩む話を聞きますが、よくよく聞くとそこまで遅くないことが多いです。

例えばこんな感じ。

・4,000文字の記事に8時間かかる
→薬機法など確認が必要な専門記事を担当している。厳しいファクトチェックが必要、または情報が少なくてリサーチに時間がかかっている。

・インタビュー記事に2日以上かかる
→インタビューは30分話を聞いたら文字起こしだけで1時間はかかるし、1時間のインタビューならさらに数時間かかる。話を記事としてまとめるのも大変。時間がかかって当たり前。

・周りのライターは1日に4〜5本執筆している
→4,000文字の記事執筆は通常5〜6時間はかかる。これもあくまで平均で、個人の執筆ジャンルやライター歴によっても変わる。その人が異様に速いだけかも(たまに超人みたいな人がいる)

このように、執筆スピードの速い・遅いは以下によって変わります。

  • 記事形態(SEO・インタビュー・セールスライティングetc…)
  • 執筆ジャンル
  • 自分自身のライター歴やライティングへの慣れ
  • 担当案件のマニュアルやルールへの慣れ

「友達が4,000文字を2時間で書いている」からといって、その速さが自分にも適用される訳ではありません。

例えば、友達が前職の経験を活かした金融の記事を担当していたら、知識があるから速くて当たり前です。それを金融知識のない人が書いたら、何倍も時間がかかるのもまた当然です。

つまり執筆スピードが遅い原因は個人の状況によって異なり、適切な改善方法も原因で変わります。だからやみくもに「執筆スピードを上げよう!」と効率化に走る前に、一度立ち止まって自分の状況を見つめてみることをおすすめします。

原因を見きわめて適切なアプローチを取るほうが、結果も出やすくなるはずです。

執筆スピードが上がっても質が低いと意味がない

何よりも、書くのが遅いことが悪い訳ではありません。執筆スピードはそりゃ速いほうが良いです。フリーランスならなおさら、執筆量に応じて収入が変わるからです。

でも速く書けるけれど質が低い記事、例えば誤字脱字だらけ、記事内のデータの数字が間違っている、マニュアルを守っていない。

そのような記事を納品し続けると、いずれ依頼はなくなります。速く書けるのはありがたいけれど、修正が多いと採用側にコストが発生し、ライターに執筆してもらう意味がないからです。

「これだけ修正しないといけないなら、自分で書いたほうが速くない?」と思われてしまう訳です。

依頼が減るとまた営業をしますよね。でも最初は単価もあまり高くないから量で稼がないといけない。量で稼ぐから毎日書き続ける、でも執筆スピードが遅いから深夜まで作業する。

仕事が増えにくいのはもちろんですが、自分を苦しめる原因にもなってしまいます。

書くのが遅いのは悪いことではない

前提が長くなりましたが、執筆スピードが遅いのは悪いことではありません。

前述した通り、次の理由があるからです。

  • 自分の状況が一概に遅いとは言えない
  • 執筆スピードが速くても質が低ければ意味がない

執筆スピードが遅い、と感じる人は、きっと丁寧な人が多いと思います。丁寧で優しいから、この表現は問題ないか、検索ニーズを満たすために必要な内容は足りているか、マニュアルは守れているか。気になって何度も考えたり確認したりしている人が多いのだと想像します。

その丁寧さは短所ではなく、長所です。ライティングの仕事では必ず活きます。

今は単純に慣れていないゆえに遅いだけのこともあるため、あまり気を落とさずにいてほしいなと思います。

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執筆スピードは何時間かかったら遅い?

執筆スピードに悩むライター2

ここから本題です。執筆スピードが遅いとは言いますが、いったい何時間かかったら「遅い」と言われるのでしょうか。

何度もお伝えした通り、担当記事や個人の状況にもよりますが、SEO記事では4,000文字に8時間かかったら「スピードを上げるべき」と考えましょう。1日に1本しか書けないという状態です。

理由は次の通りです。

  • 1つの仕事に1日を取られるのは生活費を稼ぐ上でやや非効率
  • 特にフリーランスであればよほど単価が高くないと1日1本では生活が難しい
  • 単価アップにもコツがいるが、執筆スピードアップより難易度が高い

単純に1日の労働時間を8時間とします。文字単価1円であれば、毎日書いても4,000文字×1円×30日で12万円。ギリギリ生活できますが、満足のいく生活は難しい金額です。

仕事も趣味も楽しみながら生活するにはもう少しほしいところ。

単価アップも1つの手段ですが、コツが必要な上にスキルやクライアントさんの関係性も絡むため、ライターになって数ヶ月であれば執筆スピードに注力したほうが効率的です。

上記の理由から、4,000文字に8時間以上かかる人は執筆スピード改善をおすすめします。

もちろん5時間や7時間をもう少し速く書けるようにしたい!という人にも今回のノウハウは効果的です。

例外:インタビューやセールスライティングは違う

冒頭でも少し述べましたが、インタビュー記事やLPなどセールスライティングは例外とします。

インタビューやセールスライティングはSEO記事とはまた違った書き方であり、一概に「これくらい」という時間の目安が読みにくいです。また執筆自体が一筋縄ではいかないことも多いため、今回は対象外とします。

執筆スピードが4,000文字で8時間かかるときの対策

執筆スピードに悩むライター3

では次こそ、執筆スピードを8時間以下に速めるための原因と対策を紹介します。

  • 書かないことを決める
  • ボキャブラリーを増やす
  • 寝る

書かないことを決める

執筆スピードが遅いと感じるのはなかなか筆が進まないときかと思いますが、それは「何を書くか決めていないこと」が原因です。

記事全体、もしくは各見出しで「ここで何を伝えたいのか?」が決まっていないと、筆は進みません。ライティング中に「ここで何を書こう」と悩む時間が多いと、どんどん時間を食われてしまいます。

そういうときは「その記事で書かないこと」を決めてください。

ライティングでは構成を作ってから執筆に入るかと思いますが、構成作成時に書かないことを決めるイメージです。

かなりざっくりとした例になりますが、だいたいこんな感じです。

  • ペルソナを固める
  • 検索ニーズを洗い出す
  • そのペルソナに沿った検索ニーズを絞り込む
  • 検索ニーズに沿って記事の内容(見出し)を決める
  • 各見出しに何を書くかメモする
  • 同時に「書かないこと」を決める
  • 書かないことを省いた内容で構成を組み立てる

書かないことが決まると、逆に「これを書けば良い」というのがなんとなく見えてきます。

構成を的確に組み立てるのもライター初期には難しいため、まずは「何を書かないか」を考えてみてください。これだけでも十分書きやすくなるはずです。

オリジナルの構成書を作ると整理しやすい

書かないことを決めるには、自分なりの構成書を作るのもおすすめです。

何を書くか、書かないかを決めるには事前に「どんな人に何を伝えるか」「そのためにどんな内容が必要か」を整理しておくことが必須です。

しかし、自分の頭の中やテキストで整理するのは難しい……

そこで構成書を作ることをおすすめします。

要素としては、以下が入っているとOKです。

<ペルソナ>
性別や年齢、属性
検索時のシチュエーション

<検索ニーズの深掘り>
顕在ニーズ
潜在ニーズ
具体的に知りたいこと・ほしい情報
読了後の理想的な感想や気分
読了後の希望アクション

<構成作成のための情報整理>
検索ニーズを満たすために必要な情報
情報の順序
各見出しで伝えたいこと

例えば私は簡易的ですが、Googleドキュメントでこんな感じにまとめています。

構成書1

最近はクライアントさんが構成書を用意してくれることも増えました。構成書がある場合は規定のフォーマットに従い、ない場合は自分なりに書きやすいように作ってみましょう。

ボキャブラリーを増やす

次は構成を作った後、文章を書くためにボキャブラリーを増やしましょう。

執筆スピードが遅い原因のもう1つが、どんな表現で書くか決めていないこと。伝えたいことに適切な表現が思い浮かばないと、筆は止まりやすいです。

これは単純にライターとしての語彙力や表現力が足りないだけです。単純に知っているボキャブラリーを増やしたり、自分が良いと思う表現のストックを溜めれば解消されます。

具体的な増やし方は次の通りです。

  • 書籍や他メディアの記事を読む
  • 辞書を使う

書籍や他メディアの記事を読んだときに自分が良いと思う表現があれば、メモしてストックすることをおすすめします。

特に書籍は企業の校閲・校正をクリアした文章が並んでおり、質の高いインプットができます。

私はスプレッドシートに書き溜めています。コレクションです。

辞書は個人的には連想類語辞典を推しています。もちろん紙の辞書やネット上の辞書でも問題ありませんが、通常の辞書は言葉の意味も表示されるため、やや見にくいです。

連想類語辞典はキーワードを入力すると、そのキーワードと「意味は同じだが、表現が異なる単語」を表示してくれます。

連想類語辞典

ザッと単語が並ぶので見やすく、自分が使う単語も選びやすいです。

表現を自分で考えるのも大事ですが、思いつかないときはツールに頼ったほうが時間を取られません。

寝る

最後はシンプル、寝てください。

執筆スピードが遅いとき、単純に頭がまわっていないだけのことも多いです。睡眠不足、体力の消耗などいろいろありますが、ライティングは意外と身体が資本です。

特に睡眠不足は敵。実際に寝不足になると、集中力や判断力、記憶力が低下すると言われています。

集中力がないと何千文字もの記事を書き続けられず、判断力が下がると「この記事に何の話を入れるか」も的確に決められません。

執筆に関するノウハウだけでなく、日々の体調管理も仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。まずは睡眠をしっかり取って、頭フル回転で動ける状態を作ってください。

あと意外とお腹が減っているのも敵です。ご飯もちゃんと食べましょう。たくさん食べてたくさん寝るのです。

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執筆スピードが遅いときの効率化ノウハウ

執筆スピードに悩むライター4

先ほどは執筆スピードが遅い原因ごとに対策を紹介しましたが、ライティングは慣れも大きく、どうしても結果にあらわれるまで時間がかかります。

そこで次は、ライティング以外のノウハウとして以下を紹介します。

  • 同ジャンルを集中的に執筆する
  • 業務効率化ツールを取り入れる

同ジャンルで攻める

ライターとして受注する仕事のジャンルを選ぶときの話です。

ライターはフリーランスであれば特に、複数の企業から仕事を受注しますよね。旅行や留学、金融、医療、美容やダイエットなどジャンルは企業によって異なるかと思います。

基本的に業務スピードを上げたいのであれば、なるべく同じジャンルの執筆で固めましょう。最初は難しくはありますが、例えば、金融系の業界で働いていた人であれば投資や貯金、節約術といったお金に関する執筆に絞るという形です。

同じジャンルで固めていると、リサーチで参考にするサイトが同じだったり、似たようなテーマを執筆したりすることがあります。1つの知識や情報、作業で複数メディアに活用できるため、リサーチや勉強の時間を短縮できます。

ニッチなジャンルだと難しいですが、幅広く需要のある分野であれば可能です。同じジャンルを中心に営業することを意識してみてください。

業務効率化ツールを使う

最後は即効性の高いテクニックとして、業務効率化ツールを使いましょう。

執筆スピードが遅いとき、単純にPCに慣れていない、自分自身の一つひとつの動作があまり早くないことも原因です。

そのような場合は便利ツールで解消できることもあります。言い換えると無理に頑張って自分を変えよう、成長しようと思わなくても、ツールで簡単に解決しちゃったほうが良いです。

頑張って変えようとしたけれど、できなかった。そうなると余計に落ち込んでモチベーション自体も下がってしまいます。そういう気分の浮き沈みを防ぐ意味でもおすすめです。

ツールは無限にありますが、個人的には以下がおすすめです。

  • One tab:タブをまとめて保管できる。PCの容量を95%削減して動作も遅くならない
  • Save to Pocket:ネット上の記事を保存できる。よく見るサイトはここにまとめておく
  • Clipy:文章を一度に10個も20個もコピペできる&貼り付けはコピペ候補から都度選択できる

またこちらでその他使用しているツールをまとめました。便利ツールを探している方はこちらも参考にしてみてください。

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ちきの場合:最初は4,000文字に2日かかっていた

執筆スピードに悩むライター5

最後に私の話になりますが、私はライターになったばかりの頃、4,000文字のSEO記事に10時間近く、2日にわけないと執筆できないほど遅筆でした。

もともと私はアパレル販売員の仕事をしており、文章どころかPCをほとんど触らない環境で働いていました。むしろ話すのが仕事で、手ではなく口を動かすことのほうが多い日々……。

それがいきなり自宅で、PC1つで働く仕事に変わり、最初は単純にPC操作に慣れず。

さらに私は動作が遅く、一つひとつの作業に時間がかかるタイプ。また心配性な性格から「本当にこの表現で良いのだろうか……」「マニュアルの確認漏れがあるかも」と確認に時間がかかり、1つの記事を仕上げるのに10時間は必須でした。

そんな私でも、時間はかかりましたが徐々に執筆スピードが速くなります。

体感ですが、4,000文字を1.5時間で書けるようになったのはライター3年目の後半です。それでも遅いほうだと思いますが、周りに比べてゆっくりでもいつか速く書けるようになる日は訪れます。

SNSを見ているとすごい人が目立つ上に、最近のライターさんは仕事ができる人も多く、独立数ヶ月にもかかわらず短時間で5,000文字を書ける人も多いように感じます。

でも普通はライティング自体に慣れるまで半年はかかります。さらに案件ごとのマニュアルやルールに慣れるのに数ヶ月。体感として、1〜2年目は4,000文字に5時間以上はかかって当然です。

だからあまり気を落とさなくても良い、といっても生活がかかっているので気にしてしまうと思いますが、他人と自分は違う人間です。個性も経歴も違う人が同じスピードで書けることのほうがレアです。

なかなか難しいですが、時間はかかってもいつか必ず道が開けます。それまでは「よそはよそ うちはうち」のマインドで、じっくり自分のライター業と向き合ってみてください。

そして頑張ったけれどこれ以上はどうしたら良いかわからない、もう少しノウハウを知りたい……というタイミングも訪れるかと思います。そのようなライターさん向けに、マンツーマンで相談できるライティング講座「Re:WRITES(リライツ)」を運営しています。

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執筆スピードは個人差があって当然。自分の立ち位置をしっかり見きわめよう

今回は執筆スピードが遅いと感じるときにおすすめの対策を紹介しました。

  • 書かないことを決める
  • ボキャブラリーを増やす
  • 寝る

またライティング以外では、以下もおすすめです。

  • 同ジャンルを集中的に執筆する
  • 業務効率化ツールを取り入れる

そして何度もお伝えしましたが、執筆スピードの速い・遅いは個人の状況によって異なります。自分は遅いと思っていても担当している案件が難しかった、周りがやたらと速いだけだったなど、そこまで気に病む必要がないこともあります。

本当にやるべきは、自分の状況を見きわめて適切な対策を打つこと。そのためにも周りに流されず、しっかりと自分を見つめて冷静に取り組んでいきましょう。

おしまい

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