「人生苦手なことばかり」そう悩む人におすすめの強みの見つけ方・伸ばし方

「仕事がなかなかうまくいかない」
「フリーランスのライターになったけれど、収入が伸びない……」

とお悩みではありませんか?

前回、そんなお悩みを抱える方に向けて「強みを伸ばすと収入が上がる」というテーマで記事を書きました。

この記事で強みを伸ばした方が働きやすく、生きやすくなることは分かったけれど、そもそも自分の強みが分からない。自分は全部ダメだとしか思えないという人もいるかと思います。

そこで今回は、強みの伸ばし方・見つけ方をまとめました。

先にお伝えすると、強みを伸ばす方法は次の通り。

  • 人よりちょっと得意なことを続けてみる
  • 苦ではない・楽しい瞬間を書き出してみる
  • 友達や家族からよく頼まれることを思い出してみる

また「そもそも自分の強みが分からない」「客観的な目線から知りたい」という人は、次の方法で自分の強みを探すことをおすすめしています。

  • エムグラム
  • ジョブグラム
  • ストレングスファインダー

ライター生活がうまくいかなくて悩んでいる、得意なことを見つけてどんどん収入を伸ばしたい!といった人の参考になれば幸いです。

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強みの伸ばし方・見つけ方

強みを考える女性

まず自分で強みを考えたい、じっくり探したいという人向けの方法を紹介します。

特に「じっくり考える余裕がある」「まずは自分で考えてみたい」という人におすすめの方法なので、自分で分析したい人は参考にしてみてください。

人よりちょっと得意なことを続けてみる

これまでの人生で、他人より得意かもと感じたことはありませんか?

強みとはそもそも、他人は苦手だけれど自分は苦手ではない、むしろ得意なこと。人よりちょっと早く、スムーズにできること。そんなことが当てはまります。

まずはその「人より得意なこと」を見きわめて伸ばすと、うまくいくことが多いです。

分かりやすい例でいうと、こんなことです。

  • 絵・イラスト
  • 歌や楽器演奏
  • スポーツ
  • 料理

もう少し身近なことで例えると、このあたりも強みかもしれません。

  • 片付け
  • 掃除・洗濯
  • おしゃべり
  • 読書
  • 節約

私の場合、初対面の人とのおしゃべり、安い航空券を見つけること、時短が得意です。
あとは冷蔵庫の余り物をきれいに使い切ってご飯を作ることとか、そういうのも料理が苦手な人より得意と言えます。

この「冷蔵庫の余り物をきれいに使い切ってご飯を作る」は、片付けや整理整頓が得意なことも重なっていますね!

日常生活で他の人は苦手だと言っているけれど、自分は得意なこと。苦ではないこと。そんなことを思い出してみてください。

苦ではない・楽しい瞬間を書き出してみる

1つ目と似ていますが、日常生活や仕事の中で楽しい瞬間を書き出してみましょう。

楽しい!と感じる瞬間がなかなか出てこないときは、好きではないけれど苦しくはない、淡々とできることなども当てはまります。

強みの反対は弱み、つまり苦手なことです。苦手なことをやるときは「嫌だな」「やりたくない」というネガティブな気持ちが浮かぶはず。

でも淡々とできるということは何の感情も浮かばない状態で、ベストではないかもしれませんが、苦手な訳ではないとも捉えられます。

最初は苦ではないくらいのことが、続ける内に得意なことに変わることもあります。

それくらいのテンションでも構わないので、嫌な気持ちが浮かばない作業を書き出してみてください。

専用のノートを作るのもおすすめです!

友達や家族からよく頼まれることを思い出してみる

自分の頭の中だけで強みを考えるのは限界があります。

なぜなら自分に対して自信がないと、何を考えても「でもそんなに得意とは言えないかも」「そこまで大きい成果を出している訳ではないしなあ……」とストップがかかってしまいます。

そういうときにおすすめなのが、周りの人からよく頼まれることを考えてみること。

人から頼まれるということはその人が「あなたはこれが得意」「あなたに以前これを頼んだときにすごく良かった」と思っている証拠です。

あなたの行動がいまいちだったり、アウトプットが良くなかったりすると、他人から何かを頼まれることはありません。そんなところに自分の得意が隠れているのです。

自分ではそう思わなくても、他人がそう思っているなら十分強み。そんな周りの人からのポジティブな言葉、いまだけでも素直に受け取ってみても良いのではないでしょうか。

自分の強みが分からない。おすすめの分析方法と活用のコツ

ライター向け強みの分析テスト

ここまで自分の強みを見つける方法を解説しました。

しかし「どう頑張って考えても思い浮かばない……」「自分の思い込みになりそうで不安。客観的な意見が聞きたい」といった人もいるかと思います。

そんなときにおすすめなのが、無料の診断ツール

ネットの診断なので気軽にできる上に、診断ツールによってはそこからおすすめの職業などを教えてくれることもあります。

そこで今回は、代表的なおすすめツールとして次の3つを紹介します。

  • エムグラム
  • ジョブグラム
  • ストレングスファインダー

エムグラム

エムグラムは一時期流行っていたので、SNSで見たことある人も多いのではないでしょうか?

105の質問に答えると、自分の性格をあらわす8つの要素を表で算出してくれるテストです。

基本無料で、何度も受けられることがおすすめポイント。アカウント登録をすれば診断結果は記録として残るので、現在の結果と過去の結果を見比べると変化が分かりやすくておもしろいです。

実際の私の直近の結果はこんな感じ。

エムグラム

昔の結果はこちらでした。基本は同じでありつつ、微妙に変わっていますね。

エムグラム

昔は「周りに合わせがち」という項目があったのに、最近は「マイペース」などの項目がよく出るようになりました。気を使いすぎず、自分らしく生きられるようになった証拠ですね。

私は半年〜1年に1回受けて、変化を楽しんでいます。

またエムグラムは課金すると、恋愛や仕事における自分の性格も出してくれます。
1,980円と有料ではありますが、さらに深く分析したい人は活用してみてください。

でも無料診断をくり返すだけでも十分参考になるので、課金は必須ではありません。むしろ、自分を知りたいからと闇雲に課金するのは辞めましょう……!

▼エムグラムはこちら

https://mgram.me/ja

ジョブグラム

ジョブグラムは5分間いくつかの質問に答えると、仕事におけるリーダー適性やサポーター適性といった特徴、仕事の進め方などを分析してくれる診断です。

心理学の「ビッグファイブ理論」を参考にしており、信頼性が高いと言えます。

診断結果をもとに一点集中タイプ、探求者タイプ、常識人タイプなど「あなたはこんな性格だよ」「こういう仕事のやり方をするよ」といったタイプに分類してくれます。

実際の診断結果はこんな感じ。

かなり細かく項目が用意されており、それぞれ自分に何%ほどその素質があるのか算出してくれるため、自分はどういう要素が強いのか?が分かります。

また診断時に希望職種を選ぶと、その仕事に自分はどれくらい適正があるかも診断してくれます。

職業は1種類しか選べませんが、希望職種を選ぶと適正も分かりそうですね。学生さんの就活にもおすすめです。

ライター・編集者も選べるので、フリーランスのライターさんはぜひ試してみてください。

▼ジョブグラムはこちら

https://jobgram.jp/

ストレングスファインダー

ストレングスファインダーは有名なので、聞いたことのある人もいるかもしれません。

ストレングスファインダーとは人間に備わっている34の素質において、診断者がどれくらいその素質を持っているか?いまどの素質が強く出ているのか?が分かる診断ツールです。

有料なのですが、2,650円で5つ、7,350円で34すべての素質を見ることができます(2023年5月時点の金額)。

私は34個すべての素質を出しました。

上位素質は次の5つ。

  • 学習欲
  • 共感性
  • 内省
  • 成長促進
  • 親密性

また「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4カテゴリーがあり、どのカテゴリーの素質が多いか?によっても自分の強みを発見できます。

私は戦略的思考力がもっとも多かったです。基本的に内向的で、じっくり考えてから行動する慎重なタイプなので、当たっている気がします。

ストレングスファインダーは上位素質に注目しがちですが、個人的には下位素質に注目するのもおすすめです。

下位素質とはつまり自分には少ない要素。そういう行動や方向性を目指してしまうと、本当の自分とのズレから自信や自分らしさを失うことも考えられます。

自分とのズレ防止に把握しておいて損はありません。

例えば、私の下位素質はこの5つ。

  • 競争性
  • コミュニケーション
  • 社交性
  • 活発性
  • 包含

確かにコミュニケーションはあまり得意ではないし、あまり元気なタイプでもありません(笑)。

何よりも人と競争することが苦手。ナンバーワンよりオンリーワンになれる方がうれしいので、ナンバーワンを目指すことは避けた方が心の安定につながりそうです。

ストレングスファインダーは専用の本もあります。

ぜひセットで素質への理解を深めながら自己分析を進めてください。

今回は代表的な診断ツールを取り上げましたが、世の中にはまだまだたくさんの診断ツールがあります。

自分で気になったものを片っ端から受けるのもおすすめ。気になったものがあれば、どんどん試してみてください。

講師・ちきに強みを一緒に探してもらう

勇気を持って強みに注力するとどうなる?

ライターの強みに注力したエピソード

ここまで強みを見つけてそこに集中しようとお伝えしてきました。

とはいえ「本当に強みに集中して良いの?」「弱みは克服した方が良いのでは……」と思う人もいるかもしれません。

そこで最後に、勇気を持って強みに注力するとどうなるのか?実体験をお伝えします。

失敗ばかりだった学生・フリーター時代

私は今でこそフリーランスのライターや自分のライティング講座などを楽しんで運営していますが、昔はどちらかというと「仕事ができない」と言われるタイプでした。

学生時代からフリーター時代までアパレルの販売員のアルバイトをしていたのですが、販売といえばノルマがあります。

特にフリーターとしてフルタイムで働いているときはいちばんお客さまと接する立場なので、どうしてもノルマの金額も大きく設定されます。

しかし私は人にゴリゴリと進めることが苦手で、「どんどん売って」「無理矢理にでも売って」という当時の店長とは折り合いが悪く、なかなか結果が出ない日々が続きました。

またフリーランスになってからは誤字脱字が絶えず、クライアントさんに「なんで誤字脱字が減らないんですかね?!」「なんでこんなこともできないんですか?」と言われたこともありました。

いまお付き合いしているクライアントさんは良い人ばかりで、このセリフを言われた方とはもうお付き合いはありませんが、ある意味一生忘れないと思います。でも悪い意味ではなく、自分と向き合うきっかけになったので感謝しています。

自分が動きやすい環境では成果も出ていることに気付く

そうやって達成すべきノルマをなかなか達成できないことに落ち込む日々でしたが、転機が訪れます。

それは働くブランド・店舗を変えたこと。

私はもともと10〜20代の学生さんが多いファッションビルで、ひきりなしにお客さまが訪れる店舗で働いていました。

学生さんはやっぱりテンションが高く、接客では相手のテンションに合わせることが必須です。

そうやって自分はそこまでテンションが高いタイプではないのに無理に上げて、一人ひとりとじっくり話したいのに回転率・販売数を意識してどんどん回さないといけないことに疲れ始めていました。

しかしふとしたことがきっかけで別の店舗に移動に。

そこは百貨店の店舗。ブランド自体も20代後半〜40代がターゲット、百貨店ということもあり50〜70代のお客さまも多いブランドで働くことになりました。

すると、なぜかどんどん売れるようになります。ブランドによって価格が異なるので比べるのは難しいですが、1日に30万円近く売ったり、1人のお客さまに一気に20万円分買っていただいたりしたこともありました。

もちろん百貨店という店舗柄、富裕層の方が多かったことも理由です。しかし私は以下の環境が自分に合っており、成果が出やすくなったのだと考えています。

・一人ひとりの悩みにしっかりと向き合う接客が求められる場だった
→自分が話すより、人の話を聴くのが好きな自分の接客とお客さまのニーズが合致した

・客数が少なく、1対1でじっくり話せる
→百貨店はどうしてもお客さまが減少傾向なので来店数が少ないが、ゆっくり買い物したい人が多い(さらに富裕層が多くて客単価も高い)

→お客さまの悩みはじっくり話さないとなかなか出てこないので、相手の悩みを引き出しやすく、的確なアドバイスができるようになった

・店舗メンバーが少なかった分、1人で店舗を任せられる時間も多かった
→人に見られていると思うと伸び伸びできない。他メンバーの休憩中は基本1人なので、自分の自由に動くことができ、自然な接客につながった

・事務作業より接客に集中できた
→他者から急かされることが苦手なので、店舗内の事務作業が苦手(値札を付けたり、ストック整理したり)。当時の店長が接客をメインで担当させてくれたので、得意なことに集中できた

私はスピードを求められる環境、人から監視されながら業務を進めること、一度に複数のことに対応するのが苦手です。

スピードとマルチタスクは単純にミスが増えるのと、監視されていると思うと「間違ったらどうしよう」と焦り、結果としてミスが増えるからです。

いま思えば、スピードを持って複数のお客さまをさばくことが求められる最初の店舗は相性が悪かったです。

それが百貨店のゆったりとした職場になったことで伸び伸び働けるようになり、さらにじっくり話を聴くことを求めるお客さまが多かったので、自分の性質にカチッとはまりました。

当時は「販売自体が向いていないのかも」「こんなに服が好きなのに」「もっとお客さんと話したいのに」と落ち込む日々でしたが、それを機に「職種ではなく、環境が原因なんだ」と気付けたのは大きかったです。

自分が集中できる環境を突き詰めた結果

アパレルの販売員は大学を卒業して世界一周をするまでと決めていたので、旅をきっかけに辞めましたが、当時の経験はその後のフリーランス生活にも大きな影響を与えました。

ライターを始めてから、私は次の環境で作業することを心がけています。

・刺激の少ない場所
→音、人の多さ、匂いなどなど。気になることがあると集中力が落ちる
→外で仕事をするときはコワーキングスペースの端っこの席、壁向きの席、いちばん後ろの席などを確保する。ほぼすみっコぐらし

・時間に余裕のあるスケジュール
→焦りからミスが増えるので、スピードを求められる環境を作らない、予防する
→そのために心がけているのが3日前納品

・1対複数や大人数での会話ではなく、1対1の場に積極的に出る
→大人数だと自分がどういうポジションを取れば良いのか分からなくなる
→じっくり話を聴く環境で成果が出やすい

まだまだ途中ですが、フリーランスとしては安定して40〜50万円を稼げるようになりました。

そもそも周りと足並みを揃える必要がある会社員より、自分のペースと判断で動けるフリーランスという働き方自体が私には合っているのかもしれません。

2022年10月から会社員をしていますが、フルリモートなので苦手な環境になることなく仕事ができています。

オフィスでよくある向かい合う席、私はあれがめっちゃ無理です!笑
前の人と目が合って気まずい、どこに視線を持っていったら良いのか分からない……。だからたぶん、出社は一生無理ですね(笑)。

以上、あくまで私の例ですが、環境でこれだけ成果の出やすさが変わることもあります。

人によっては人生を左右するくらい重要なことだと思います。

自己分析は自分の苦手なことと向き合う場面もあるので苦しくなるかもしれません。

でもそうやって向き合った先により良い未来も待っているので、まずは気軽に診断など試してみてください。

みなさんが自分らしく、楽しく働けますように。

強みを知っても活かすのは難しい、と感じたら

執筆スピードに悩むライター5

自分の強みを活かしたほうが良いんだ。そして、自己分析ツールを使ってみたら自分の強みがなんとなくわかった。

でも、その強みってどうやって活かせば良いんだろう……と考えませんでしたか?

人生や働き方の最適解は人によって異なります。また同じ強みを持っている人がいたとしても、その相手の人生や働き方、暮らし方が自分にもおすすめとは限りません。

自分らしい働き方は強みの他に、これまでの人生や性格、職業、人間関係なども大きく関係し、まったく同じという人はいないからです。

自分なりに考えて突き進むこともできますが、第三者に確認してもらいながら進むと、大きく失敗することがありません。

また自分の方向性を決めても「このままで大丈夫かな……」と、不安も感じるのではないでしょうか。そのような心配事が発生したときに、小さい不安でも都度解消できるサポーターのような人が近くにいると、安心して自分らしく進むことができます。

ライター限定ですが、ライティングの知識提供とあわせて一人ひとりに合った働き方を一緒に考えるライティング講座を開催しています。

  • 全4回のオンライン講義
  • 回数無制限の添削
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期間は5週間と短くはありますが、一緒に考えるだけでなく実現に向けて伴走します。

そして卒業後もサポートは一生無料。
5週間で決めた人生の方向性が実現できるまで、必要なときは面談やメッセージで適宜サポートします。

開催は不定期ではありますが、開催前はX(旧:Twitter)のアカウント「ayuchiki_2」でお知らせしています。

詳細は専用ページにまとめました。どのような講座か気になる方は、こちらからご確認ください。

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