収入が10万円からなかなか上がらないライターさんを対象に、ライティング講座「ちきらいてぃんぐ」を始めて1年。
テーマとして収入プラス10万円、自分らしい働き方を掲げていますが、受講生が20人を超えるとともに、
収入が伸びた人はどれくらいいるんだろう?
卒業後はどういう働き方をしているのかな
と気になることが増えました。
そこで受講から半年以上経った人を対象に、インタビューを始めることにしました。
卒業後の進路はもちろん、受講中の印象的な出来事、マンツーマンだからこそ重要な講師との相性なども伺います。
第1回目は受講をきっかけに、SEOライターからインタビューライターに振り切った4期生・Citronさん。
「このままSEO記事を書き続けるのはしんどい」「でもどうやって新しい仕事を取ったらいいのか分からない……」という人は、参考にしてみてください。
もくじ
Citronさんの受講のきっかけはイベントとTwitter
ーCitronさんとお子さん
Citronさん(@Madam_Citron)は子育てや家事をしながら働く、2児のママさんライターです。
Citronさんが講座を見つけたきっかけは、クラウドソーシングのイベント通知。
2021年1〜3月にかけて、講師・ちきはランサーズと多拠点の宿泊施設を提供するLACが共同で開催する、トラベルライター企画にスタッフとして参加していました。
企画であるオンラインイベントの通知で講師・ちきを見つけ、Twitterに飛びました。
プロフィールや経歴から興味を持ち、同時に講座を運営していることを知ります。
「ちきさんがツイートで『就職を蹴って……』と書いているのを見て、おもしろいと思いました。気付いたらツイートを何十個もさかのぼって読んで、とにかくこの人いいなと感じて。
そのときにちょうどライティング講座の4期生を募集しているのを見かけます。タイミングがぴったりで、受けなさいということかなと感じました。」
大学の卒業式1週間前、内定先との面談に向かう電車の中で「やっぱ世界一周しときたいなあ」と思って、そのまま内定を断って、帰り道にあるサンマルクで旅の計画を立てて、帰ってからスーツを全部捨てたのが、ちょうど3年前の、今日…
(直前に内定を蹴るのは迷惑行為なので、良い学生はやめましょう)
— あゆちき🐥🔥ゆるいライティング講師 (@ayuchiki_2) March 14, 2018
参加の決め手は対話で不安を解消できたこと
Citronさんはもともと受講を決めていましたが、唯一気になっていたのが年齢です。
講師が20代であること、過去の体験談を見ると受講生も20代〜30代が中心であること。少し年齢の異なる自分が入ることで、講座が盛り下がるのではと不安を感じました。
「講師は私の不安を理解してくれそう、受け入れてくれそうだと感じていましたが、本当にその問題や空気感を理解してくれるのか、文面ではなく口頭で確認したかったんです。」
そもそもCitronさんがTwitterで講師・ちきを見たとき、アイコンに旅行先で撮影した写真が使われていました。
そしてプロフィールや過去ツイートは海外旅行に関するものが多かったことから、外国人の友達が多い、にぎやかな人物のイメージを抱いたそうです。
ー当時のアイコン。タイ・バンコクで撮影したもの
ただそれにしては、ツイートでは真面目でしっかりしたことを呟いている。どっちなんだろう?と興味を持ちます。
「面談で実際に話すと、Twitterの印象と真逆でした(笑)。地に足が付いていて、真面目で、親しみやすい。
ちきさんは講義はもちろん面談でも、何事も数値化したり、キッチリ資料として残してくれたりしながら話す人です。
例えば初回面談では、誰に対しても授業カリキュラムや提供内容を『こういう講座するんですよ』と話しながら、全部見せてくれる。
その上で『受けます?』と聞いてきて、さらに『無理だったら本当に大丈夫ですよ』と言うから、すごいなと。
迷惑ではなさそうという気持ちも、実際に話して確信できました。
面談ですごくいい人だと感じたことが、参加する上での安心材料になりましたね。」
受講前の不安が吹き飛んだ講義と添削
Citronさんが受講前に感じていた年齢差への不安は、講座が始まるとすぐに吹き飛びます。
そんなことを考える暇もないくらい、講義が毎回盛りだくさんだったのです。
ー第1回目の講義で必ず伝授されるライティング力改善の方法
ちきらいてぃんぐの講義は全4回(Citronさんの受講時は全3回)。毎回1時間半ほどの講義を実施しますが、ほとんど講師・ちきが話しっぱなしで休む暇もありません。
講義が終わってから毎回30分ほどのおしゃべりタイムが設けられていますが、余力で軽く雑談をする程度です。
「暇な場合は他の受講生と仲良くできなかったらどうしようと心配しますが、そんな暇はありませんでした。
第1回目からモリモリだったのは、逆に良かったです。初回は同期との顔合わせになるため緊張しましたが、講義を聞くしかなかった。
おしゃべりタイムも雰囲気を気にする前に、講義の質問をするしかなくて(笑)。
また雑談も講義について話すことが多い上に飲み会ほど自由ではない分、話題や沈黙を心配する必要がありません。
私は何も気にすることなく、受講前の不安なんてなかったように楽しかったです。」
講座のベストワンはハイスピードで細かく書き込まれる添削
ちきらいてぃんぐでは講義に加えて、添削と相談・質問し放題という3つの軸で成り立っています。
その中でもっとも良かったのは添削だと、Citronさんは話します。
ライターさんの多くは、自分のライティング力は良いものなのか?どれくらいのレベルなのか?という気持ちを抱えながら働いています。
またお仕事としてライティングを受けるとき、フリーランスはどのレベルの文章を目指すべきか、ゴールや指標を持っている訳ではありません。
自分の文章力や学んだ知識も、客観的に判断するのは難しく、実務で初めて試されます。
主観的な判断が大きくなる文章の良い・悪い。しかし収入に直結する、重要な部分です。
ゆえに自分の実力に対して客観的なコメントを望むライターさんは多く、ちきらいてぃんぐでも多くの受講生が同じ気持ちを抱えています。
このように添削に期待していた中で、実際に受けると質・スピードが印象的だったと話します。
「添削がものすごくきめ細かい。ちきさんはコメントで『細かくてすみません』と書きながら、とても細かいコメントを入れる(笑)。
その細かいフィードバックがすごく良かったです。
ー実際に添削した記事とコメント
またオンライン講義では、1ヶ所訂正されたら自分で振り返り、次も同じミスを繰り返さないようにしようとちきさんが話していました。
聞いたときは当たり前だと思っていたのですが、添削では何度も同じことを注意されていたんです。申し訳ないと思いながら反省する機会になって、講義で聞いた心がまえの重要性も実感できました。」
ちなみに受講中の添削は、24時間以内に返却されます。このスピード感がモチベーションアップに関係していたそうです。
「あー!書き切ったー!とひと息ついたら返ってくる(笑)。でも書いた余韻が自分の中に残っているから、改善するモチベーションもあるんですよね。
指摘された箇所も、提出から間もないと覚えています。指摘の内容も理解しやすく、執筆のスピードも上がります。
また現場で求められるスピードもちきさんくらいだと、お仕事をする上での指標にもなりました。」
Citronさんの受講時の体験談はこちら!
インタビューライターに振り切った卒業後
Citronさんは受講時、SEO記事中心のライターとして活動していました。
しかし卒業から9ヶ月経ったいま、インタビューのお仕事を中心に担当しています。
方向転換の理由は「SEO記事よりもインタビュー・取材への気持ちが大きいと気付いたから」。
SEO記事は自分の目で確かめることは難しいものの、検索して記事にたどり着いた人の役に立っているのは事実です。
しかし記事を読んだ人に何か貢献できているかどうか、ハッキリとは見えません。度重なるリサーチ、低い文字単価で収入が増えにくいこともあり、ライターという仕事すら辞めてしまう人もいます。
向き・不向き、または独立当初に抱いていたライター像との違いに耐えられるかどうか、ライターの第一関門ともいえます。
CitronさんもSEO記事に悩みを抱えており、初回面談からすでに将来的にインタビューライターになりたいとも話していました。
実際にインタビューライターに方向転換したのは、2021年3月の卒業から少し経った頃。
もともと家事・子育てなどもあり、他の人に比べると受講中の1ヶ月だけで収入を増やしたり、方向性を定めたりするのはハードな環境です。
講座の内容もしっかり自分の中に落とし込みたい。その気持ちもあって、卒業後はそこまでハイスピードで変化が起きた訳ではありません。
加えて受講中は目標として、一度SEOライターをしっかり頑張ろうと取り組んでいました。
記事を早く書く方法を試したり、誤字脱字を少しでも減らせるように取り組んだり、まずは与えられた仕事をやり切ろうとしたCitronさん。
しかし真剣にSEO記事のリサーチや執筆に取り組んだ上で、これまでの職歴とあわせて「人と会って話す」「相手の言動から気持ちや物事を解釈する」などが好きだと気付きました。
その好きを活かせる場所として、SEO記事ではなくインタビューを選んだのです。
ー当時を思い出しながら話すCitronさん
インタビューへの気持ちが固まり始めた4月頃、Citronさんは長男が通う小学校でPTAの仕事に関わろうか悩みます。
その中で広報業務があると知り、さらには執筆がメイン。これはチャンスだと手をあげました。
PTAでの広報業務は学校内での記事作成のため、そもそも報酬は発生しません。
しかしCitronさんはもともと、次男が幼稚園に入る2022年の4月まで、お仕事を柔軟に受けにくい状態でした。
そのため報酬の発生するお仕事よりも、ボランティアのような業務の方が良いかもしれない。さらに広報業務での制作物でもインタビューライターとしての経歴は残り、キャリアを作ることができると考えたのです。
「自分に力をつける期間とし、広報部長になってから公式ブログを立ち上げました。
さらに今後ボランティアとして引き受けるお仕事でも、影響力を持つ方に取材する機会があると考えています。そのときにポートフォリオとして活用させてもらい、将来につなげるつもりです。」
その結果、現在はPTAの公式ブログ、イベントレポート、さらには高校時代の同窓会誌のインタビューも担当しているそうです。
卒業後の一生サポートも方向転換の後押しに
また講座には卒業後のサポートがあるところも、進路を変更したときの安心材料だと話します。
「世の中の講座は、卒業後も数ヶ月以内なら質問・相談を受け付けますというのが一般的です。
もちろん難しいことも分かっているため、絶対に一生サポートしろとは言いません。ただ質問は実務が始まってから湧き出ることが多いです。
また私のように方向性を考え中の人にとって、期間限定のアフターサポートはキャリアが定まったときに相談できるとも限りません。
ちきらいてぃんぐは一生無料のサポートがあるため、進路が決まったタイミングで話せるのは、安心感があります。
いまはまだ自分や日々のお仕事と向き合う時間が必要ですが、もう少し自分の方向性が定まったらガンガン使う予定です。」
将来の方向性に悩むライターさんへ。ライティング講座はどう活きる?
ちきらいてぃんぐは主に、ライターになったけど思うように収入が増えない、自分の望んでいた働き方と違うなど、違和感やモヤモヤを抱えているライターさんを対象としています。
そしてそのモヤモヤを解消するために、次の5ヶ条を掲げています。
このスタンスは、納期を守ったりクオリティの高いものを常に出し続けたりするために必要だと判断して、明示したものです。
「私はちきさんに対して、スポーツトレーナーのイメージを抱いています。
ライティングは、体育会系のお仕事だと思います。普段の書くという筋力も必要だし、持久力や適切なペース配分も必須。
趣味でもアーティストとしてでもなく、職業としてライティングに取り組む場合、ちきさんの掲げる5ヶ条を守らないと続きません。
特に社会人になってからは徹夜しないこと、しっかり食べることの重要性を教えてくれる人はいない。
講座はお仕事としてライティングに取り組むことの大切さから教えてくれる上に、さらに業務完了にあたって必要な基礎体力を身に付けられる場所です。」
働き方やフリーランス生活に悩むライターさんへメッセージ
最後に、いま悩んでいるフリーランスの方にとって講座がどのようなものになるか、お伺いしました。
ー未来の受講生へのメッセージを話すCitronさん
「講座内のノウハウはすべてちきさんが実践済で、効果や再現性が高いものにしぼられています。
さらにはちきさんが面談で、この人なら再現性が高いだろうと判断した上で、講座においでと招いています。
見込みがあると講座に案内してくれる中で、さらにものすごく面倒を見てもらえる。
参加すれば安心。悩んでいるなら入っときゃいいのに、と伝えます(笑)。」
憧れから手にした職業を長く続けるために。
しっかりと信頼を積み重ねるノウハウを知ることができる上に、いつでも相談できる環境も提供されるため、自分のペースを尊重できる。
自分らしい働き方には、基本的なことを徹底的に取り組むのが良いのかも。
講師自身があらためてそう感じたインタビューでした。
Citronさん、ありがとうございました!
この記事を書いた人
講師・ちき
Twitter:@ayuchiki_2
ゆるい働き方でしっかり稼ぐ方法を伝授する、フリーランス6年目のライティング講師。世界一周中に貯金がなくなったことをきっかけにライターになり、帰国後に独立。その後稼げない日々が続くが、3年目に3ヶ月で収入が12万円アップ。そこから順調に稼げるようになり、現在は自分自身のようなライターさんを救うためにライティング講座を運営中。