「仕事がうまくいかない」「何をやってもミスが絶えない」
「履歴書の職歴がひたすら増えていく」
このブログを読んでいる人の中にはそう感じている、悩んでいる人が多いかと思います。
私は2020年10月から中級ライターに向けたライティング講座「Re:WRITES(旧:ちきらいてぃんぐ)」を運営していますが、その中で強く強く伝えていることがあります。
それが「自分の強みを理解しよう」そして「強みを伸ばそう」ということ。
世間では、まだまだ「苦手なことを克服しなきゃ」「ちゃんと向き合わなきゃ」と言われることが一般的かと思います。
もちろん苦手なことをやらなくて良い、弱みと向き合わなくて良いという訳ではありません。人生ではいくつかの踏ん張りどきがあり、弱みを避けてばかりいると、そういうときにチャンスを逃してしまいます。それはただの逃げです。
でも、得意なことがあって順調にいきそうなとき、その場合は強みに注力したほうが良いことが多いです。少しうまくいっていることに強みを持って立ち向かうと、さらに何倍もの成果を残すことができるからです。
強み=自分の得意なこと。得意だから取り組むことが苦ではないし、楽しくできる。
楽しんでできることはミスが起きにくく、その成功体験が自分の自信にもなります。
フリーランスならなおさら、収入や大きな仕事となって自分に返ってきます。
そうやって強みを伸ばそうと言い続けてきましたが、あらためてなぜ強みを伸ばしたほうが良いのか?どうやって強みを見つけて伸ばすのか?をまとめました。
「フリーランスになったけれど、うまくいかない」「失敗が続いて自信がなくなっている」という人は参考にしてみてください。
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もくじ
大前提:失敗が続くと成果は出ない
まず強みを伸ばそうと話す理由から。それはシンプルに、人は失敗が続くと成果が出にくくなる生き物だからです。
そこでここでは、
- 失敗が続くと人はどうなるのか
- 自信を失った状態が仕事にどう影響するのか
を解説します。
失敗が続くと人は自信を失う
強みを伸ばせない状態とは、弱みや苦手なことが続き、苦手だから失敗してしまう。そんな日々が続くことです。
みなさんも経験があるのではないでしょうか?
例えば、私はコーディングが大の苦手です。エンジニアさんには申し訳ないのですが、どう頑張っても呪文にしか見えません。
一度「できるようになった方が業務で役に立つだろう」と勉強したことがありますが、何度やっても理解できず、1つの事柄を調べるだけで何時間も、夜中の3時までかかったことがあり、これはダメだと手を上げました。
一応半年ほど頑張ったのですが、その途中はずっと自信がなかったです。何度調べても、人に質問してもわからない。わからないから業務もうまくいかない。トラブルが起こる。
そうして失敗が続いたとき、私の自信はめっきりなくなってしまいました。
そう、失敗が続くと人は自信を失います。「自分は〇〇ができなかった」という事態が続くと、その自分の’’できない’’を目の当たりにすることが続き、その内「これができない自分自身がダメなんだ」と、自分自身を否定し始めます。
本当は自分がダメなのではなく、その目の前のことが苦手なだけです。別に、自分自身がダメ人間な訳ではありません。ただ苦手で、その作業に人より時間がかかるだけです。
人が自信を得るのは、成功体験を積み重ねたときです。
「できた!」が続いて、まぐれではないかもと思い始めて、その事柄に取り組んだ自分に自信を持てる。そんな感じです。
また自信を失い続けると自己肯定感が下がり、嫌いにならなくて良い自分のことを嫌いになってしまいます。自分自身とは、死ぬまで一生付き合うのに。
そうして苦手ゆえに失敗が続くと、人生は急にうまくいかなくなります。
自信を失うとどうなる?
この話にはまだ続きがあります。人は自信を失うとどうなるのでしょうか?
- ミスが続く
- さらに自信を失う。自信が戻らなくなる
- 自信が戻らないから新しいことができない、チャレンジを避ける
自信を失った状態とは、自分自身に対して「自分はこれができる」と信じられていない状態です。
人は不思議なもので「できない」と思うことはできません。言霊というと急に胡散臭くなりますが(私はこういう系があまり好きではない)、できないと思ってしまうと本当にできなくなるのです。
そうしてできない状態が続くとさらに自信がなくなります。
自信がないとき、人は新しいことにチャレンジしようと思えません。せっかくやりたいことがあっても、途端にチャレンジすることをやめてしまうのです。
成果重視のフリーランスこそ強みを伸ばさないと、死んでしまう
本題はここからです。講座で「強みを伸ばそう」という理由にもつながりますが、成果ベースで仕事をするフリーランスにこそ、この自信や成功体験は不可欠です。
この強みからくる自信・成功体験がないと、フリーランスは収入を伸ばすことができません。
理由は次の3つです。
- 成果重視のため、納品物やパフォーマンスが収入に直結する
- 良い納品物やパフォーマンスを出せば報酬が高まる
- 良い納品物やパフォーマンスは自信と安定したメンタルから作られる
フリーランスはシンプルで、技術や経験にお金が支払われるため、その分高単価を得やすいです。しかしその納品物やパフォーマンスが悪いと、相手にとってはお金を支払う意味がなく、何なら契約終了も起こり得ます。
安定した納品物やパフォーマンスを出すために安定したメンタルが重要で、そのメンタルの土台として自信が必須です。
またひとつ前でお伝えしたように、チャレンジに自信は不可欠。でも失敗が続くとそんなメンタルではないために、人はチャレンジを辞めてしまいます。
それが仕事になると、人は’’言われたことだけやっておこう’’と考え始めます。なぜなら何をしても失敗する未来しか見えず、どうせ失敗するくらいなら失敗しない状態、つまり何もしないことを選ぶからです。
しかし先ほどもお伝えしたように、フリーランスは成果ベースの働き方。また積極的な行動や提案が評価されることもあり、主体性が求められます。
自信をなくしてチャレンジしない状態は、主体性とは正反対。本人はギリギリのメンタルでも、相手(クライアント)からすると「パフォーマンスが低い」「思っていたのと違う」と思われかねません。
さらにフリーランスに対しては雇用を守る義務がないために、成果やパフォーマンスが悪いと契約終了もあり得ます。
そうなると、収入は伸びません。何なら、契約終了という事実がさらにあなたの自信を奪うでしょう。
まとめると、良いパフォーマンスを出すためには自信が不可欠で、それは「できた!」という成功体験でしか養えないもの。
そしてその成功体験を積むには、強みに関することに取り組むのがもっとも手っ取り早いのです。
強みを伸ばすとどうなる?
ここまでは弱みや苦手なことに向き合い続けた場合を紹介しました。
では逆に、強みに注力するとどうなるのでしょうか?
- 成功体験が積まれる
- 自信が生まれる
- 新しいことにチャンレジしやすくなる
- 土台となる自信があるから、多少の失敗も受け止められるようになる
- 失敗から分析できる
- 分析の結果、失敗への対策や予防策が分かる
- 失敗を防げる
- どんどんチャレンジする
- 成功体験が積まれる。実際に成功もする
ポイントは「失敗しなくなること」または「失敗を受け止められるようになること」です。何度もお伝えしたように、強みを積み重ねると自信が生まれます。
そしてその自信や成功体験は新しいことへのチャレンジの土台となり、どんどん挑戦できます。
正直、その新しい挑戦の中で失敗することもあると思います。でも、意外と大丈夫です。
なぜならこれまでの成功体験で自分に対する「大丈夫」「次はできる」という自信が生まれ、多少の失敗が気にならなくなります。
さらに余裕が生まれると、その失敗から「じゃあ次はどうしたら良い?」「どうしたら失敗を防げるか?」という、ポジティブで建設的なことを考えられるようになります。
ポジティブな状態は最強です。その結果、どんどん良い循環が生まれ、成功が増え、さらに大きな自信を手にすることができます。
ここまできたらもう大丈夫。多少の失敗では揺らがない、まあまあに強いメンタルが完成しています。そうなったらもう、こっちのもんです。
あとは「自分なんて……」って考えている状態って楽なんですよね。考えてるようで何も考えていないから。
実際はあまり進んでいないので、現状把握から正確に原因をつきつめて対策して、早くネガティブから脱出した方がめっちゃ楽やで🐥 https://t.co/nyWjWlZjcL
— あゆちき🐥🔥ゆるいライティング講師 (@ayuchiki_2) July 1, 2021
成功のためには何倍もの失敗体験が必要
先ほど強みを伸ばせば成功体験が増えるとお伝えしましたが、正直簡単なものでもありません。
たった1回の成功にはその何倍もの失敗体験が必要だからです。
1つ前で紹介したように、成功までには失敗を重ね、その中で失敗しない方法を分析する過程が生まれます。
成功はいきなり手に入るものではありません。この何回もの失敗と分析からしか生まれず、どうしても通らないといけない関門です。
でも逆に、失敗をする度にデータが溜まるとも言えます。
- このときはこうしたから失敗した
- じゃあこうすれば良いのでは?
- こういうときはこうしないとダメなんだな
これは失敗しないと分かりません。失敗をしない限り、気づけません。
ここまでを読んで意識が変わっている人もいるかと思いますが、そう、失敗は悪いものでもないのです。
むしろ「自分はこういうときにこうすると失敗する」というデータが溜まる、良い経験なのです。
「失敗するのが怖い」という話を聞くたび分かる〜と思うけれど、失敗なんて早いうちから腐るほどした方が良いですよ〜。失敗するとこうしたら良くないというデータが溜まって過去の経験をもとに対策を打てるけれど、失敗しないとそのデータは一生溜まらない。データさえ溜まれば次から対策が打てる🐥
— あゆちき🐥🔥ゆるいライティング講師 (@ayuchiki_2) May 29, 2022
強みを伸ばすと、悪いと思っていたことが良いものに見えるなど、物事の見え方も変わります。
考え方がポジティブになると、コミュニケーションの取り方、言葉の選び方、人との関わり方。いろいろと変わります。
それがさらに良い影響を生んで、もっともっと楽しく働ける状態になるかもしれません。
ここまでお伝えして、次はいよいよ「どうやって強みを伸ばすのか?」「そもそも自分の強みって何なのか?」という話をしていきたいと思いますが、長くなったので次回にします。
次回目次はこんな感じ。
- 強みの伸ばし方
- 強みがわからない人向けの強みの見つけ方
- 勇気を持って強みに注力しよう
ここまでを読んで強みを伸ばしたい!強みを伸ばしたいけれど、自分は何が得意なのかわからない……という方は次の記事も参考にしてみてください。
▼強みを見つけてさらに楽しく、自分らしく働きたい人におすすめのツール
「『人生苦手なことばかり』そう悩む人におすすめの強みの見つけ方・伸ばし方」
自分の強みを活かした働き方をしたいと思ったら
自分の強みを活かしたほうが良いことはわかった。自己分析ツールで自分の強みもなんとなくわかった。
でも、いったいその強みをどう活かせば良いのだろう?と感じた人もいるのではないでしょうか。
人生や働き方の最適解は人によって異なります。また同じ強みを持っていても、その人の人生や働き方が自分にも合うとは限りません。強みの他に、これまでの生き方や性格、職歴も大きく関係し、それは誰一人として同じ人はいないからです。
自分なりに考えて突き進むこともできますが、第三者に確認してもらいながら進むと、大きく間違って失敗することがありません。
また自分の方向性を決めても「このままで大丈夫かな……」と、都度不安も生まれます。そのようなときに、小さい不安を確認して解消できるサポーターのような人が近くにいると、安心して進むことができます。
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